2013年3月24日 16:18

mt-001 : みんな、別々のことを考えている。

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それぞれが別のことを考えているような、こんな写真が好きだ。

そもそも、それぞれが別のことを考えている、その集合の様を「自然」と呼ぶから、山は山の、夕焼けは夕焼けの、海には海の、考えていることがある。もちろん、「自然」の中に生まれるアートも人間も、それぞれが全く別のことを考えている。つまりここに調和はなく、差異だけがある。「自然」は調和でなく、差異の集合体だ。この差異が一周して調和したように、別々の考えが混ざり合って溶解したように、予期せぬ感じになっちまう時がある。写真はそーいう瞬間をたまたま撮ってしまう。それは心霊写真と同じ性質のものと言っていい。

スタッフが四国へ出張するというので、私はじゃあ、ついていってついでに帰省するか(私は四国出身)となった。
ついでに前から一度行きたかった直島に寄った。これはその時の写真だ。この田舎には、こんな海や山もなく、アートもない。単に人が「こんなところに住んで人もいるんだね」と言いながら通り過ぎていく田舎でしかない。直島のような立身出世とは縁のない田舎だ。私は、現代アートと瀬戸内海の海をみながら、そんな田舎が無数にあることを思った。そして、そんな田舎に住む、母や父や犬が、無数に存在することを思った。

「写真会」でのオリジナルはここです。